オトシンネグロの産卵

オトシンネグロの滝のぼり⁈

10月のある晩のこと。ベタ水槽からびちゃびちゃと水の跳ねる音がして、何事だろうと明かりをつけたら、同居しているオトシンネグロのメスがフィルターに登っていました。珍しいこともあるものだなと思っていたのですが、今思えば、これはなにか産卵行動の前兆だったのかもしれません。

オトシンネグロの卵

それから数日後。水槽のガラス面になにやらポツポツと卵のようなものが付いていることに気がつきました。これはオトシンネグロの卵⁈ 慌ててベタを間仕切りで隔離しました。お腹がパンパンだったから、もしかしたら卵を食べちゃったのかも…10個くらい見つかりました。

もう眼ができています

夜、マクロレンズで拡大してみると、もう眼ができています。すでに1、2日は経過していそうです。オトシンネグロの卵は粘着力が強く、無理に剥がすと潰れてしまいそうなので、そのままにして様子を見ることにしました。

ヨークサックを蓄えています

【孵化1日目】翌日、オトシンネグロの卵、帰宅したら孵化していました。オトシンネグロの卵は3日ほどで孵化するようです。メダカ、金魚、グッピーと繁殖に成功してきましたが、これは今までにないサイズ… 小さすぎて、育てられる自信がない!とりあえず、このままでは広い水槽で行方不明になってしまったり、餌を取れなくて餓死してしまうようなので、サテライトに隔離することにしました。

しかし、このスポイトで稚魚をすくってサテライトに移すのは至難の業でした… スポイトの中で張りついてしまい全然出てこないんです。たぶん卵のうちに移しておくのが正解だと思います。10個くらい卵があったはずですが、確認できた稚魚は5匹のみ。残りは卵があった場所から移動してしまったのか、行方不明になってしまいました。

オトシンネグロっぽくなってきました


【孵化2日目】なんとか数匹は生き延びているようです。小さすぎて数えるのも難しいです… ヨークサックがなくなり、形がしっかりしてきました。まだ小さすぎて、ブラインシュリンプは食べられないので、殻無ブラインシュリンプという粉末状の餌を与えています。また、柔らかくなったアンブレラリーフも餌になるようなので、ベタ水槽でクタクタになったもの入れました。なんとか数日、餓死せずに生き延びてほしい。

見た目はもう親オトシンネグロ

【孵化3日目】もう見た目は親のオトシンネグロと同じです。ミニチュア版といった感じで可愛いです。アンブレラリーフにくっついてるので、ご飯は食べられているのかな。

ちょび髭や胸鰭がしっかりしてきました

【孵化1週間】この頃から立て続けに3匹の稚魚がお星さまに… 産卵箱の水質改善に、食べ残しの餌が残らないようヒメタニシの稚貝とグッピーの稚魚を入れてみました。

お腹がオレンジ色

【孵化2週間】1.5cmくらいになり、安定してきました。お腹がブラインシュリンプの色になって、しっかり食べていることが分かります。

タイガーロータスにくっついています

【孵化2ヶ月後】2cmほどの大きさになり、他の魚に捕食されないサイズになったので、サテライトから60cm水槽に放ちました。親オトシンネグロのようにガラスや水草の苔を食べています。

予想していなかったオトシンネグロの繁殖、稚魚が小さくて、どうなることかと思いましたが、2匹が無事に成長してくれました。今回は生存率20%と惨憺たる結果でしたが、思いがけずオトシンネグロの繁殖を経験できたことは貴重であり嬉しかったです。

自分なりに得られた教訓は、繁殖行動が見られたら他の魚とは隔離すること、卵のうちにサテライトへ移しておくこと、サテライト内は水質が悪化しやすいので掃除屋さんの貝などを入れておくこと、でしょうか。次回があるかはわかりませんが、機会があれば試してみたいと思います。

ジュエル・オーキッド

Instagramに流れてくるテラリウムの投稿に、初めて見る綺麗な葉脈の植物が。なんだろう、この植物は?と調べたところ、その名もジュエル・オーキッド(宝石蘭)という植物でした。

𖧧 ジュエル・オーキッド 𖧧

宝石蘭の名前のとおり、キラキラと輝く葉脈が美しいラン科の植物です。色々な種類があり、マコデス・ペトラという品種がメジャーなようです。東南アジア原産ですが、沖縄にも自生しており、南蛮籠目蘭という和名も付けられています。

𖧧 特定国内希少野生動植物 𖧧

さっそく育ててみたいと思い、探してみるもなかなか見つからず、実はマコデス・ペトラは2016年から特定国内希少野生動植物に指定されており、許可なく販売・譲渡はできないそうです。ネットショップで探すこと1ヶ月(在庫切れが多かった…)ようやく購入することができました。パルダリウムにも良く使われる植物なので、園芸店よりもアクアショップに置いてあることが多いようです。インターネット、特にオークションサイトなどで購入するときは、特定国内種事業者の許可証があるかどうかを確認しましょう。

𖧧 育て方 𖧧

熱帯雨林に自生する植物なので、直射日光は避け、高音多湿な環境で育てます。私は密閉性の高いガラス容器で育てることにしました。ADA DOOAの Shizukuポットに、レインボーファン、フィットニア、コツボゴケ、タマゴケなどのテラリウム向け植物と一緒に寄せ植えしました。苔テラリウム用の土に植えていますが、マコデス・ペトラ単独なら水苔を使うのが一般的なようです。

𖧧 カビ対策 𖧧

マコデス・ペトラは湿度が高い方がぐんぐん成長するようなのですが、梅雨から夏にかけては、一緒に植えている苔にカビが生えてしまい、いったん苔だけ撤去しました。テラリウムの寄せ植えは、すべての植物をベストな状態で維持するのは難しいと感じました… カビを防止するには、流木などのカビやすいものを入れない、時々カビ防止のスプレーをする、霧吹きのあと数時間は蓋を開けておく、などの対策をすると良いようです。

𖧧 その後 𖧧

マコデス・ペトラは順調で、ぐんぐんと成長し、子株も出てきました。希少種というので、育てるのは難しいのかと思っていましたが、初心者でも育てやすい品種のように思います。ひとつうまくいくと色々な品種を集めたくなるもので、ルディシアを色違いで購入しました。ルディシアもADA DOOAのネオグラスエアに、ヒメイタビやベゴニアなどと寄せ植えしています。ジュエル・オーキッドは比較的成長が早いので観察していて面白いです。葉の煌びやかさとは対照的に花は地味なようですが、花を咲かせてみたいです。


水槽の地震対策

水槽を置くときは重心を低く

久しぶりの大きな地震にヒヤッとしました。首都圏では東日本大震災以来の揺れだったようです。幸い水槽に被害はなく、魚たちも無事です。今日は水槽の地震対策について書いてみます。

専用の水槽台って、結構、背が高いですよね。水や底砂を入れた水槽はものすごく重たくなります。頭でっかちで重心が上にあると、水槽台ごと倒れてしまうようです。当然、水槽は割れて、おびただしい量の水や底砂が床一面に広がり、魚たちもまず助からないでしょう。想像するだけで恐ろしいです。水槽は専用の水槽台に置きましょうと言われますが、わが家は賃貸で水槽台を壁に固定することもできないので、水槽台として重心の低いローボードを使用しています(ただし、専用の水槽台ほど耐荷重がないので、小型の水槽しか置けないのがネックです)。そして、水槽の下には滑り止めに水槽用のマットを敷いています。マットを敷くことで底面の負荷が均一になり、水槽が歪んで割れるのを防ぐことができるので、地震対策に関わらずマットはあったほうがいいです。

水深は低く

揺れが大きいと水槽の水は半分くらい溢れるようです。集合住宅なので、万が一、階下への水漏れで迷惑をかけるようなことがないように対策は必須です。揺れで半分くらい溢れてしまうのならば、最初から半分しか入れなければいいんじゃない?ということで、ベタ水槽はアクアテラリウム風にしてみました。先日の地震は震度4(体感的には震度5弱でしたが…)当然、水は一滴もこぼれませんでした。これだけ余裕があると、安心感が違います。

フランジをつける

60cmスリム水槽は、アクアテラリウム・スタイルではなく、それなりに水は入っています。水槽のふちギリギリまで水を入れることはせず、上から7cmくらいのところまでに留めています。さらにフランジを付けています。水を跳ね返してくれるので、被害を小さくすることができます。こちらの水槽も水は一滴もこぼれませんでした。水槽のふちギリギリまで水を入れたほうが綺麗だし、フランジなんて見た目は台無しですが、安全を優先しています。

細長い水槽は地震に弱いかも…

唯一、水がこぼれたのは背の高い細長いタイプのネオグラスエア。水槽のサイズも小さいので、揺れの影響を受けやすいのかもしれません。まだ余震もあるかもしれないので、とりあえずプラケースに入れました。この水槽は地震対策を見直します。

水害対策用の吸水パック

できる限りの対策をとっても、水がこぼれたり、何かがぶつかって水槽が割れたりという可能性もあります。階下への水漏れだけは避けたい、ということで、水槽台の下には水害対策用の吸水パックを敷いてあります。薄いマットなのですが、10リットルほど吸水することができるそうです。水害時には土嚢になるのですね。

それでも、とんでもない地震がきたら水槽ごと吹き飛ぶかもしれないし、思わぬ事故が起きる可能性もあるので、個人賠償責任保険に加入しておくのが最後の手段でしょうか。

そんなに心配ならアクアリウムやめればいいのに、と言われそうですが… いざというときに備えつつ、アクアリウムを楽しみたいと思います。

琉金 vs 松かさ病

先日、琉金が松かさ病をぶり返しました。もはや3回目…この厄介な病気に悩まされている飼育者の方も多いようなので、参考になるかはわかりませんが、闘病記録を残しておきます。(※あくまでも私自身の経験なので投薬や治療は自己責任でお願い致します)

効果があったのは、エルバージュエースによる薬餌、クロレラを与えて排泄を促す、毎日全換水の3つでした。

治療薬はエルバージュエースを使いました。エルバージュエースはカラムナリス菌にもエロモナス菌にも効果があるということなので常備しています。ただ、強い薬らしいので、魚の大きさや体力を判断して使っています。金魚はタフな魚なので大丈夫かと…


クロレラは整腸作用があり、消化不良や転覆病に効くということで観賞魚用のものを常備しています。与えると緑色の太い糞をたくさん出します。エロモナス菌が腸にいることもあるようなので、排泄を促した方が良いか思い、クロレラを与えました。クロレラは水に溶けると粉末状に散らばるので、粒餌を食べないときでも魚の口に入ってくれるのではないか、薬浴と合わせれば体内に薬効が届くんじゃないかとの淡い期待もあり。松かさ病にココア浴が効く、と言われるのも同じ理由にあるのではないかと思っています。松かさ病は魚の皮膚ではなく体内で起こっているので、なにかしら体内に働きかけることが大切なのではないかと感じました。ちなみに私自身はココア浴は試したことはないので効果の程はわかりません。

全換水は金魚の代謝を良くして排泄を促す目的があります。また金魚は糞を口に入れてしまうので、せっかく出した菌が体内に戻っては元も子もないので、水は常にきれいな状態を保ちました。薬浴や塩浴をしている場合も同濃度にして全換水するようにしています。頻繁な換水はかえって負担になることもあるので難しいですが、金魚の体力を信じて全換水していました。

1回目は6月末に発症。治療は、
Day1 エルバージュエース24時間浴
Day2 薬抜き。クロレラを与えて糞を出させる。
Day3 鱗が少し閉じるも完治せず3日経過。
Day6 エルバージュエースの薬餌を5粒与える
Day7 鱗が閉じる

糞が出てきたからか、鱗が少しずつ閉じてはきましたが完治しないまま3日が経過。そこで薬餌を試してみることにしました。エルバージュエースの濃縮液が残っていたので(ペットボトルで作り冷蔵庫で保管、1週間程度なら保存できるみたいです)、薬浴の濃度にまで薄め、餌を浸して待つこと15分。5粒ほど与えてみました。餌を乾燥させるのは大変なので、色々調べたら乾かさなくてもいいとの情報もあり、乾かさずに与えました。ちなみに今更ながら5粒は多かったかもしれません。翌日、あれだけしつこく閉じなかった鱗が閉じていました。一か八かの薬餌でしたが、効果はあったのだと思います。

2回目は7月末に発症。見つけた時点でかなり弱っていたので、エルバージュエースではなく、観パラDで薬餌を作りましたが、食べずに吐き出してしまいました。仕方ないので観パラDでの薬浴を続けました。餌を食べないのはかなり状態が悪いということなので、藁にもすがる思いでエプソムソルトも試しましたが、なぜか逆に悪化したので即中止となりました。(今は入浴剤として夫が愛用しています… 確かに汗がたくさん出て良いそうです)ケースバイケースで、これといった治療方法がないのが松かさ病が不治の病といわれる所以だと思います。

しばらく観パラDで薬浴しながらクロレラを与え続けていたところ、糞も出るようになり、金魚の体力が回復してきました。ただ、どうしても鱗が閉じないので、1回目と同じようにエルバージュエースでの24時間浴→薬餌に踏み切ったところ、鱗が閉じました。細かい記録を残していないのですが、完治したのは8月中旬なので約半月にわたる治療でした。

3回目は9月末、見つけたときは転覆してしまっていました。お腹はパンパンに張っています。もう3回目なので、エルバージュエースの24時間浴は飛ばし、薬餌を2-3粒、クロレラを与える、毎日全換水するを実行したところ、4日目にしてあっさり鱗が閉じました。消化不良が原因だったようで、空気糞→白い糸状の糞→下痢のようなベチャっとした糞、という過程を経て、ちゃんと太い糞が出るようになりました。エロモナス菌が関係あったのかどうか、よく分からず、もしかしたらクロレラと全換水だけでも治ったのかもしれません。

たぶん、この琉金の場合、すでに内臓にダメージを負っていて、消化不良→松かさになりやすいのだと思います。季節の変わり目はいつも以上に気をつけてあげないといけないと反省しました。3回も松かさにしてしまって、ごめんなさい。今はもとの水槽に戻り、元気に泳いでいます。

松かさ病は長引くうえに見た目も痛々しいので、飼育者には本当につらい治療になります。逆に言えば、すぐに亡くなってしまう病気ではなく、根気よく治療すれば回復する希望があるということなのかなと思います。(カラムナリス症は感染力が強く、進行が早くて、あっという間にグッピーが全滅したので、私はエロモナスよりもカラムナリスの方が怖いです…)

みなさまの愛魚が回復されることを心から願っています。

魚の病気

色々な魚を飼っているので、魚の病気も色々経験しました。原因は様々で、先天性のものだったり、元々ショップにいたときから状態が悪いこともありますし、水質悪化や餌のやりすぎが原因であることもあります。今日は魚の病気について書いてみます。
※ 以下はあくまでも私自身が調べたことや経験にもとづくものなので、投薬や治療は自己責任でお願いします。

1.痩せ細り病
メダカでしか見たことがなく、他の魚で発症するかどうかはわかりません。餌を食べなくなって、それはもうぺったんこに痩せて、やがて死んでしまう病気です。

原因は諸説あり、水質悪化説が有力ですが、同じ水槽にいるミナミヌマエビ(エビは水質にうるさい)が元気で繁殖していたりするので、水質悪化だけが原因ではないようにも思います。単に老衰という可能性もありますが、我が家では若い個体も痩せ細り病を発症したので、これも違います。なぜか梅雨の時期によく発症するので、日照不足となんらかの関係があると思っています。1匹が発症すると、かなり高い確率で同じ水槽にいるメダカも発症し、まるで感染症のようです。

魚は内臓に障害が起きると回復させるのは非常に難しいのですが、この痩せ細り病はダイレクトに内臓にダメージがあるように思います。全換水し、グリーンウォーターやミジンコ、ブラインシュリンプなど稚魚が食べるような餌をこまめに与えたら治ったという話も聞きますが、私は助けられたことがありません。誰か痩せ細り病の研究をして、原因の解明と治療法を確立してほしいと切実に思います・・・

2.腎肥大症
金魚で経験した病気です。片方のお腹だけが異様に膨れて「く」の字になって横向きに浮いてしまうという症状です。当歳魚のみがなる病気で、先天的な疾患の場合と、エロモナス菌が原因の場合があるようです。わが家の金魚の場合は、まさに当歳魚で発症したのですが、先天性のものだったのか、エロモナスによるものだったのかはわかりません。

残念ながら治療法はないようですが、隔離して塩浴したら普通に泳げるようになって、餌を食べるまでに回復したケースもありました。ただ、予後は悪く、もちなおしても結局、1〜2週間で亡くなってしまいました。

3.カラムナリス症
グッピーを購入して2週間が経過した頃、1匹のグッピーの身体が白っぽく粉を吹いたような感じになっていることに気が付きました。尾ぐされのような症状と水面近くで頭を振りながら泳ぐ様子からカラムナリス菌に感染したのだと思います。

症状のある1匹を隔離して、水槽の水を全換水しましたが、あっという間に他のグッピーにも症状が出てしまい、全員薬浴へ。手持ちのグリーンFゴールド顆粒での薬浴を1週間しましたが、尾ぐされ症状が改善しません。当時、魚病薬が品薄でグリーンFゴールド顆粒が手に入らなかったこともあり、エルバージュエースを使ったのですが、それが失敗だったのかもしれません。カラムナリスによるものか薬によるものかわかりませんが、エサを食べなくなり衰弱。結果的に全滅してしまいました。カラムナリス症はとにかく感染力が強く、進行も早くて、今まで経験したなかでいちばん厄介な病気でした。

4.松かさ病
お腹が膨れて、鱗が松ぼっくりのように浮き上がってしまう病気です。不治の病と言われており、末期になると治すのは非常に難しい病気のようです。松かさ病は肝臓の機能障害で、エロモナス菌に感染することにより発症するようです。メダカもグッピーも金魚もベタも罹りますが、私が経験があるのは金魚だけです。松かさ病を繰り返した金魚がいますが、2回とも完治することができました。

1回目の治療は、
Day1 エルバージュエース24時間浴
Day2 薬抜き。クロレラを与えて糞を出させる。
Day3 鱗が少し閉じるも完治せず3日経過。
Day6 エルバージュエースの薬餌を5粒与える
Day7 鱗が閉じる

2回目は見つけた時点でかなり弱っていたので、エルバージュエースではなく、観パラDでの薬浴と薬餌を試しました(エルバージュエースは強い薬なので24時間以上は行わないように指示があります。一方で観パラDは魚には比較的優しい薬で長期使用に耐えるようです)。

今回は観パラDでは鱗が閉じなかったので、いったん薬浴を止めて、金魚の体力が回復してきたところでエルバージュエースを使いました。1回目と同じように治療したところ完治しました。松かさ病は体表ではなく内臓に菌がいるので、薬餌の効果が高いようです。薬浴と薬餌は同時に行うと魚には強すぎるので同時には行いません。2回目の治療でも完治することができました。本水槽に戻すとまた繰り返しそうなので、小さな睡蓮鉢で単独飼育していますが、今のところ調子は良く元気にしています。

5. 転覆病
わが家の金魚は琉金なのですが、琉金のようないわゆる「丸もの」の金魚は転覆病になりやすいそうです。品種改良により胴が短くなっていて、そのなかにグルグルと腸が詰まっているからガスが貯まりやすいようです。わが家の琉金も例外ではなく、転覆病を発症しました。

浮上性の餌や色揚げ用の餌を続けて与えると転覆しやすいことがわかったので、沈下性の餌に変え、時々クロレラを与えています。クロレラは整腸作用があるようで、与えると真緑の太くて長いフンが大量に出ます。転覆病は塩浴しながらクロレラを与えてフンを出すように促したら改善しました。一度転覆した魚は繰り返すことが多いので、注意しながら餌をあげています。

6. 白点病
寄生虫であるウオノカイセンチュウが原因で体に白い点が現れて魚が痒がって体を擦り付けるような仕草をします。寄生虫なので基本的には外から持ち込まれ、新しい魚を導入したときに起こりやすいようです。長く飼っている水槽では見たことがないので、新しく生体を導入するときに、しっかりトリートメントするのが予防になるのかなと思います。

ウオノカイセンチュウは魚に寄生しているあいだは薬が効かず、宿主を探して水中を漂っているときしか薬が効かないらしいです。水温を上げて幼虫から成虫になることを促し、魚の体表から離すというプロセスが効果的なようです。

薬を使うかどうかの判断
薬浴は魚にとっては少なからず負担になるように思います。金魚は身体も大きく体力があるからか、薬浴して改善することが多いのですが、メダカやグッピーなどの小さな魚は、薬で内臓にダメージがでて薬負けしてしまったと思われるケースもありました。これは考え方が分かれると思いますが、私は、換水、水温を上げる、塩浴などで様子を見て、薬はなるべく使わないようにしています。一方で、進行の早いカラムナリス症や重症化すると死に至るようなエロモナス症は早めの対処が必要なので、迷わず薬を使います。

薬浴中の餌
餌を消化するのも体力を使うので、薬浴中は餌をあげないのが基本ですが、転覆病や松かさ病など体内の悪いものを排出させることが治療につながる場合は例外になります。魚が餌を食べないときは、かなり状況が悪いので、薬浴中でも回復の度合いをみるためにごく僅かに餌を与えることもあります。

最後に
魚は小さな生き物なので、一度病気になってしまうと回復が難しいことが多いように思います。早期発見であれば治療の見込みが高くなるので、毎日の観察を怠らないことがいちばんだと思います。

可愛がっていた魚を死なせてしまったとき、飼う資格がないんじゃないかと落ち込みます。ただ、魚の場合、獣医さんのように魚医さんがいるわけでもなく、観賞魚の薬は扱いやすいものが少なく、魚の病状を見極めて適切な治療をすること自体がなかなか難しいと思います。観察眼を養い、経験値を上げていくしかないので、めげずにアクアリウムを楽しんでほしいなと思います。

ベタの飼育環境

ベタの飼育環境

ホームセンターでアウトレットベタとして袋詰めにされていたベタ2匹を迎えて3ヶ月が過ぎました。もともとヒレにトラブルがあり、ちゃんと育てられるか不安でしたが、SNSやブログを参考に試行錯誤しながら、今の飼い方に落ち着きそうです。

水深は浅めに、レイアウトはシンプルに

水深】水槽は30cmスリム水槽に水を半分くらい入れて使っています。ベタはもともと浅い沼地に生息しているらしく、それに近い環境がいいのかなと思ったのと、泡巣を作るために水面に浮上するので、水深が浅い方が体力を使わずに済むのかなとの考えからです。老齢や病気で弱ったときも肺呼吸しやすいように水深を浅くすると良いみたいです。あとは飛び出し事故防止と地震対策も兼ねています。わが家のベタたちはヒレが重たいハーフムーンなので、あまり飛び跳ねたりはしないのですが、プラカットなど機敏なベタだと水槽から飛び出してしまうこともあるみたいです。室内に水槽を置くにあたっていちばん恐れているのは地震なのですが、揺れが大きいと水槽の水は半分くらい溢れてしまうようです。ならば最初から半分にしておこうということで、こういうスタイルにしてみました。

泡巣を作るベタ

【水量】30cmスリム水槽の半分なので、水量は5-6ℓになります。魚は体長1センチにつき1リットルが必要と言われるので、最低限の水量でしょうか。10ℓくらいあってもいいのかなと思います。ベタはラビリンス器官が発達していて肺呼吸ができる魚なので酸欠に強く、確かにコップでも飼えるし、お店でも1リットルくらいの小さな水槽にいますが、このイメージって罪だな…と思います。水量が少なければ水質の悪化は早く、かといって毎日半分や全ての水を換えるのも、温度や水質をきちんと合わせなければ、ベタにはストレスとなってしまうでしょうし、初心者にはなかなか難しいと思います。

【フィルター】ベタは水流に弱いので、フィルターなしで飼う方が多いと思いますが、私は小さなスポンジフィルターを付けています。その名もベタのフィルターという商品。エアポンプにつなげて、エア量を絞って回しています。濾過力は気休め程度ですが、油膜ができるのが嫌なので付けています。

ADAの侘び草

【水草】ベタは水草が大好きで、よく水草の陰やあいだに挟まってくつろいでいます。その一方でベタのヒレはとても繊細なので、水草に引っ掛けてヒレが避けてしまったりというトラブルもあるようです。アヌビアス・ナナのような葉の硬い水草は避けて、ロタラなどの柔らかい水草が良いみたいです。最初はADAの侘び草かれんを入れていましたが、水中化に失敗して枯れてきてしまったので、今は侘び草エキノMIXを新たに買って、専用ハンガーに載せて水上で育てています。伸びた水草が水面に這うので、ベタの隠れ家にもなっているようです。

水草のうえでくつろぐベタ

【混泳】ベタは闘魚と呼ばれ、闘争心が強い魚なので単独飼育が基本になりますが、混泳が可能な魚もいます。わが家ではオトシンネグロ2匹と同居しています。1匹のベタが尾齧りしてしまったので、関心をそらすためにタンクメイトとして入れてみました。対象を自分のヒレではなくオトシンネグロに向けるというものなので、オトシンネグロが可哀想じゃないかと思うかもしれませんが、圧倒的にオトシンネグロの逃げ足が早いので、突かれたりということはなさそうです。まだ1週間くらいですが、今のところ問題なく同居しています。ベタは単独飼育で餌の食べ残しもないのに、なぜか苔が多いので、苔取りとしてもオトシンネグロが活躍してくれそうです。

ひかりベタとバイブラバイツ

【餌】わが家のベタたちのメインフードはひかりベタアドバンスです。最初はふつうのひかりベタをあげていたのですが、アドバンスの方が消化が良いみたいです。魚は餌をあげすぎることによる弊害の方が大きく、ベタは特に消化器官が弱くて、便秘は命に関わるというので、少ない気もしますが朝5粒あげて終わりです。早く帰宅できて(消灯まで2時間以上あるとき)ちゃんとフンが出ているときだけ、おやつ代わりにバイブラバイツを2、3本砕いてあげています。ベタはモグモグと咀嚼するので、終わってから次の一粒を与えます。この仕草がたまらなく可愛いです。

アンブレラリーフ

【病気】ピンホールや尾齧りといったヒレのトラブルはありますが、まだ病気になったことはありません。尾齧りしてしまったので、そこから尾腐れ病にならないように、予防としてアンブレラリーフを入れてみました。アンブレラリーフを入れると茶褐色に水が色づきます。ブラックウォーターといって、タンニンが溶けだしてこのような色になるそうです。溶けだした成分には殺菌作用があり、擦り傷などから感染症を防ぐ効果があるそうです。また、ベタの好む弱酸性の水質になること、視界が悪くなるのでベタが落ち着いて過ごせるのもメリットのようです。活性炭やソイルを使っていると吸着されてしまい効果がなくなってしまうそうなので注意が必要です。大きな葉なので三分の一にカットして入れてみました。一晩経って、うっすら色付いてきたような。効果のほどはいかに。

今のところ大きなトラブルもなく元気に過ごしている2匹ですが、この調子で長生きしてほしいです。

ベタ沼

仕事帰りに近所のホームセンターへグッピー稚魚用の水槽を買いに行ったら、再びベタのアウトレットコーナーがあり、夫が突進。「この子がいい」と、もう選んでいました…

このベタのアウトレットコーナー、人気があるのかすぐに売り切れてしまい、次々入荷しているようなのです。おうち時間ができたことで飼う人も増えているみたいですね。


先住ベタのフレアリング相手にもなるし、環境も整っているので迷わず迎えました。真っ赤なハーフムーン(かな?)のベタです。
ベタって本当に人懐っこい魚で仕草や表情が独特で魅了されます。

せっかくなので侘び草を買って入れてみました。DOOAネオグラスエアに侘び草をセットするだけで絵になりますね。ADAの商品って凄いですね。大きなスポンジフィルターがちょっと残念🤫

グッピー出産

グッピー全滅のトラウマから、しばらく新しい生体に手を出すのはやめようと思いましたが、どうしてもグッピーの繁殖を諦めきれなくて、ワンペアだけブルーグラスグッピーを購入しました。雌はすでにお腹が大きく、今にも産まれそうでした。出産のタイミングを見極めるのはとても難しいのですが、インターネットの情報からいくつか兆候があることがわかりました。

いちばんわかりやすいのは稚魚の目が見えることですが、グッピーは動きも早いので、なかなか見つけることができませんでした。あとは、お腹が角ばってくること、水槽の壁面に沿って上下に慌ただしく泳ぐこと、などが出産の兆候としてあるそうです。一度、出産すれば、そのあとは約25日周期で出産するらしいので、そろそろかなと思ったら産卵箱にいれてしまうのが確実です。グッピーや他の魚に食べられてしまうので、増やしたい場合は産卵箱を使って稚魚を隔離してあげると良いです。グッピーは一度に10〜50匹もの稚魚を産むので増えすぎて飼育崩壊するくらいなら自然に任せるという飼育者も多いようです。

ちょうど休日だったので、グッピーの出産の瞬間を動画に撮ることができました。卵ではなく稚魚の状態で生まれてくるのですが、いわゆる逆子状態だったり、頭は見えているのになかなか産まれなかったりで、ハラハラしながら見守りました。貴重な瞬間に立ち会うことができました。

ベタ水槽引っ越し

ベタを迎えてから10日を過ぎたあたり、調子がいまいちでした。水草の陰にずっと隠れてじっとしていたかと思えば、同じ場所を行ったり来たり… ネットで調べてみると、ストレスを感じているときの行動とあります。さらには鏡を向けてもフレアリングをしなくなってしまいました。ゴハンをあげようと水槽の蓋を開けると一目散に飛んできてパクパク食べるので、決定的に弱っているわけではなさそうですが、良くない状況です。

ラクテリア水槽の水流は調節ができないので、水草で水流が和らぐようにしてみたのですが、それでも強いのかもしれません。そして懸念が的中し、ある日、ヒレがフィルターのスリットに吸いこまれ張り付いているのを見てしまいました。モーターが水中にあるので、水温も高くなりがちで、すでに29℃を超えていました。夏になると32℃くらいになってしまいそうです。適温は25-28℃なので、これから夏に向けては少し心配です。

色々考えて、DOOAのネオグラスエアにお引っ越し。DOOAはアクアリウム界の高級ブランドADA(アクアデザインアマノ)が展開するブランドです。底部に空間があり、それだけのことなのに他の追随を許さないスタイリッシュさ。写真は15×15×25のネオグラスエアです。水量は4〜5ℓくらいになるので水質管理は要注意です。

ベタはフィルターなしで飼うことが多いと思いますが、私は何となくフィルターがあった方が安心で、その名も「ベタのフィルター」を設置してみました。エアポンプとチューブは別に購入する必要があります。水槽調節のために分岐もあった方がいいです。

その後、ベタの調子も戻り、フレアリングもするようになりました。不調がわかりやすい魚なので、これからも体調を崩さないようにお世話していきたいです。

ベタを飼い始めました

ベタを飼いたいとずっと思っていたところ、近所のホームセンターで「ベタ アウトレット」として袋詰めにされた大量のベタが… 生体にもアウトレットがあるのかと複雑な思いで立ち止まってしまいました… 手に取ってみると綺麗なベタばかり。ベタは飼ったことがなく、まじまじと見たこともないので、どのあたりがアウトレットなのだろうとパッと見ただけではよくわかりませんでした。この子は尾びれが少し裂けちゃっているからなのかな。

グッピー稚魚も産まれたばかりだし、その日は覚悟が決まらなくて買わずに帰ったのですが、「あのまま袋詰めにされているよりは幸せなんじゃないの?」と夫が背中を押してくれたこともあり、一晩考えて迎えることにしました。

ベタはアクアショップでは小さな水槽に入って売られています。ベタにはラビリンス気管があり、エラ呼吸だけでなく空気呼吸ができるため、コップのような小さな容器でも飼うことができます。でも、生きていられるというだけで、健康に飼うのとは違いますよね。また、アクアリウム初心者が少ない水量で飼うのは難易度が高く、こまめに掃除や水換えをして水質を維持する必要があります。

GEXのラクテリアというフィルターとLEDライト付きの水槽をちょうどリセットしたところだったので(←グッピーが感染症で全滅してしまい😢)この水槽で飼うことにしました。モーターやLEDライトの熱がこもりやすく、暖かい室内ならヒーターなしでも大丈夫そうです。ただ、水流の調整ができないので、ベタにはやや強めかもしれません。水位をやや低めにして水が真下に流れるようにして、水草で受け止めるようなレイアウトにしてみました。ベタが流されるようなことはないので大丈夫かと思います。

ラクテリア水槽のデメリットでよく指摘されているのが、フィルターの吸い込み口のスリットが大きいことです。レビューを読んでいると、ネオンテトラやメダカなどの小さな魚の事故があるようなので、鉢底ネットを立てて塞いでいます。ベタは大きいので挟まるようなことはないでしょうが、ヒレが吸い込まれる可能性はあるのかも知れません…

水草が好きなようで、水草のあいだに身体を寄せて休んでいます。おやすみリーフなんて商品もあるんですね 笑 ベタのヒレを傷つけないように柔らかい葉の水草を選んだつもりですが、大丈夫かな。

縁あって我が家に来てくれたベタ、初めての飼育で思考錯誤になると思いますが、長生きしてくれるといいな。